文字の寄せ集め

つれづれなるままに、日ぐらしパソコンに向かいてカタカタ

2019-01-01から1年間の記事一覧

百年むかし、近いとみるか、遠いとみるか

北九州市の小倉に行ってきた。かつて4年ほど過ごしていた街。懐かしさで息が詰まって窒息するかと思った。小倉駅は何やら工事をしていた。ここは常にどこかしら工事してるな。北九州市で好きな場所はいくつもあるのだけれど、図書館とか住んでいたアパートと…

赤い防護服の彼女たち

世界は光に満ちている私たちを照らす光私たちを慈しむ光私たちを、射抜く光世界の光が弱弱しく、まだ大気が冷え切っていた頃、やがて生まれる彼女たちは固く身を寄せ合っていた。凍える風から守り合うように、固く固く身を寄せ合っていた。世界の光が柔らか…

好きな色

「何色が好き?」難解な問いである。考えてみても、その時々によって答えが変わる。ある時は緑がかった青や淡めの青を選び、ある時は黒の混じった鮮やかな赤を綺麗だと思い、またある時は穏やかな緑を眺めていたくなる。私の持ち物、特に文房具を見てみると…

幻の金色のウサギ

「おおい、君。急で悪いが森でウサギを捕まえてきてくれないか。得意だって聞いたぞ、こういうの」確かに得意だ。そして一番目か二番目に好きな仕事でもある。まさに適任。「体長40センチくらいのならどれでもいいから。一羽。任せたよ」任された私は森へ駆…

川と廃駅と桜

家からそう遠くない公園に桜を見に行った。ちょっとした名所のようだ。住宅街の中を流れる小川に沿って数種類の桜の木が植わっている。どれがどれだかはわからない。川沿いの桜は綺麗なものだと思う。水の流れの清らかさと桜色の華やかさが一緒に楽しめる。…

雨の日のあの匂い

雨が降った時の土っぽい匂いを petrichor というらしい。あの匂いに名前があるなんてと、初めて知った時にはいたく驚いたものだ。こんな単語、学校でも習わない。私の周りにこんなのを知っている人はいない。大学で4年間英語を学んだ者でなければ到達しえな…

風が吹いたから負けました

テレビを見ていたら伊達政宗の話をしていた。戦国武将ですね。日本史に詳しくない私でもなんとなく知っている。かっこいい人みたいな意味の「伊達者」は、元々「だて者」と書いていたが、伊達政宗にちなんで「伊達者」と書くようになったとのことだった。あ…

終わりに向かっている

一年の中で冬が一番好き。騒がしいのが苦手なので物静かな雰囲気の冬が過ごしやすい。また、冷え切った空気はなんだか清潔で無菌状態にでもなった気がして、そこもよい。実際にはインフルエンザが流行るくらいなので、無菌でも何でもないんですけどね。 冬に…

冬の遊園地

遊園地に行ってきた。期間限定の催し物が目当てだったが、いざ行ってみればどのアトラクションも面白そうで、昼過ぎから閉園時間までたっぷり楽しむことができた。さすがアトラクション、原義が「引き付けるもの(at- その方向へ + tract 引き寄せる + -tion…

言語について

同性で同年代の人たちとは、私はことごとく趣味が合わない。興味関心の方向性が違うらしい。同級生たちが歳相応の遊びを覚えていく一方で、私の心は言語に向かい続けていた。小学校の終わりにイタリア語に惹かれ、中学から独学で勉強を始めた。高校では英語…

「文字の寄せ集め」

はじめまして。当ブログにお越しくださり、ありがとうございます。「文字の寄せ集め」を管理している者です。管理しているというよりは、まだ最初の記事を書いている最中なので、厳密には「これから先『文字の寄せ集め』を管理しようと試みている者」になる…